「ダイエット」の本来の意味は「美容・健康保持のために食事の量・種類を制限すること(広辞苑第6版)」となります。
さらに、今では痩身目的の運動までを含めて用いる場合が多くなっています。
健康ブームの象徴として、来年の11年2月開催予定の東京マラソンは定員3万2,000人に対して29万4,469人が応募と、実に倍率有9.2倍にもなったといいます。
また、「マラソンまでは無理だけど、せめてウォーキングから…」という層も中高年だけでなく女性にも拡大しています。
そして、漫然と歩くだけでなく、目標を決めて成果を確認するツールとして「歩数計」の販売も拡大しているといいます。
そして「歩数計」の次は、さらに機器は進化し「活動量計」に移行すると予想されます。
「歩数計」は、歩数計が歩行した歩数を計測することを基本とし、それによるカロリー消費量などを計算・表示する機能があるものをいいます。
それに対して「活動量計」は、特定の運動・特定の時間だけでなく家事や仕事などのあらゆる日常活動における動きを計測し、消費カロリー量を算出してくれるというものです。
マラソンに挑戦しようという超健康志向アクティブ層はもちろん、ウォーキングという軽い運動すら継続に自信を持てない人も多いでしょう。
そんな層が継続して続けるためには「歩数計」と「活動量計」の違いは大きいのです。
ダイエットのためには、とにもかくにも『摂取カロリー < 消費カロリー』の状態を継続することが目標です。
「活動量計」は、日常の活動全体の中で、目標達成に足りない消費分を知ることができます。それが分かれば、消費を補う運動をするなり、摂取する食事量を制限するなりと手立てができので、格段にダイエットの成功率が高まるということです。
そこで注目されるのが、パナソニックとタニタの「活動量計」対決です。
パナソニックとタニタの「活動量計」には、両社の戦略ポジションを如実に表した製品となっているのです。
パナソニックの「デイカロリEW-NK30」のウリは、「ダイエット目標設定」です。
減らしたい体重を入力すると、一定期間で目標を達成するのに必要な1日の消費カロリーが自動で設定されます。目標設定まであと何キロカロリーの消費が必要で、そのためには時速何キロで何歩歩くなど具体的なアドバイスがだされます。
そして、実売価格で4,000円前後と、手ごろな価格に設定されています。
一方のタニタの新製品は「カロリズムスマートAM-121」。
そのウリはタニタの独自技術にあります。
消費カロリーや脂肪燃焼量のほか、安静時の代謝などを計測・表示します。ぼーっと座っている時も、寝ている時も、「基礎代謝」によってカロリーを消費しているのを計測するのです。
つまり、1日分丸ごとの消費カロリーを元に、『摂取カロリー < 消費カロリー』の実現にむけてトライできるというわけです。
ただ、実売価格は競合のパナソニック製と比べて倍の8,000円前後と高めです。
「活動量計」という同種のカテゴリーで全く異なるポジションの企業が、「得意技」と「必殺技」で戦う「活動量計」市場ですが…
パナソニックの「デイカロリEW-NK30」は、「アドバイス機能」を前面に出して、手軽に、しかしアクティブにダイエットに取り組もうという層を狙った展開を行うと思われます。
手頃で試しやすい価格もそれを狙った設定であり、リーダー企業だからこそ実現できるものでしょう。
一方のタニタの「カロリズムスマートAM-121」はパナソニックの倍の価格妥当性をいかに消費者に納得させるかがポイントとなるでしょう。
そのためには、「安静時代の謝機能測定」とその重要性を訴求し、それを必要とするターゲット層を絞り込み、活用方法の説明、メッセージを展開することにかかっているといえます。
今後の「活動量計」市場において、パナソニック対タニタからは目が離せません。さらに、9月から医療機器メーカーでありながら一般向けには体温計・血圧計などで有名なテルモも市場に参戦しました。パナソニック、タニタに対し、どのような戦い方で挑むのか楽しみです。
痩せたい!モテたい!このメタボなお腹を何とかしたい!健康志向の高まりという社会の流れに加えて08年4月からの「メタボ検診」の法制化以来、「ダイエット」は老若男女・全国民的な関心事になっている。そこに健康志向という新た軸を加えた対決が始まっている。…
10月 13th, 2010